2019年から北海道標茶町で多くの牛を襲撃した「忍者クマ」OSO18の駆除から約10ヶ月経ちましたが、2024年5月北海道別海町で子牛8頭がクマに襲われる事件が起こりましたね。
一度牛を襲ったクマはその獲物の味を覚え、またその獲物を狙う習性があることから、近隣の酪農家の間にも危機感が広がっています。私も北海道に住んでおり、外を歩く時は少し怖いです。
ここ数年は市街地での目撃情報も多く、都市の中心部に住んでいる人も他人事ではありません。
そこで今回は、クマに遭遇した時の対処法・やってはいけないことを紹介します。
クマの種類・習性
ヒグマ
北海道に生息する陸棲哺乳類でも最大の種で、エゾヒグマと呼ばれています。
成獣になると体長は、オスで2.3m、メスで1.8mにもなり、発情期と子育て期以外は単独行動をします。
2000年代になると、人への恐怖心がないヒグマが現れるようになり、都市部に出没する「アーバンベア」の問題も深刻化しています。
ツキノワグマ
日本列島の本州および四国に生息する種。ニホンツキノワグマと呼ばれています。
体長は100〜150㎝。夜行性で、昼間は岩の割れ目や洞窟で過ごします。
食性は植物食傾向の強い雑食で、環境により動物を食料とする肉食の傾向も存在するようです。
忍者クマOSO18とは?
2019年から2023年にかけて家畜を襲撃していた雄ヒグマの名前です。
この期間で襲われたとみられる牛の数は合計66頭となっています。
とても知能が高く、人間の前に決して姿を見せない、罠を見抜くなどの特徴があります。
2023年7月にハンターによって駆除されました。
一番大事なのは「遭遇しないこと」
最大のクマ対策は「遭遇しないこと」です。
クマは基本的に人間を避けて生きています。なので私たちの方から、人間がいることをクマに知らせましょう。
また、食べ物や生ごみを野外に放置しないなど、クマを引き寄せない対策も必要です。
そして自治体が発信する出没情報などを確認し、該当するエリアには行かないようにしましょう。
それでも遭遇してしまったら?
いくら気をつけていても遭遇してしまう時があるかもしれません。
遭遇した際に、もしクマがこちらに気づいていないようであれば、ゆっくりと避難してください。
クマがこちらに気づいたとしても多くの場合、クマの方から立ち去ってくれることが多いです。
万が一、クマがこちらに近づいてきて、逃げ場もない場合には、石や倒木の上に立ち、両手を広げ自分を大きく見せ威嚇しましょう。
クマが本気で突進してきた場合は、その場に倒れうつ伏せになり、首の後ろを両手で押さえ急所を守ってください。
やってはいけないことは?
クマに遭遇した時にやってはいけないことは、背を向けて走って逃げることです。
急に動いたり、クマを驚かせてしまうと、クマがびっくりして攻撃してくる可能性が高くなります。
また、クマの走る速度は時速60キロメートルと言われており、走って逃げることは難しいでしょう。
まとめ
今回は、クマに遭遇したときの対処法について解説しました。
クマによる被害をなくすためには、事前にクマについての対処法を把握し、クマの生態について学ぶことが重要です。
また、登山やキャンプ、川釣りに出かける際は、クマの生息エリアに踏み入れている自覚を持ち行動しましょう。
そして人間とクマが共存できるよう皆で考えていきましょう。
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